神社への参拝時のマナーや、願い事をする際の正しい言葉遣いについてご案内いたします。
多くの方が何かしらの願いを叶えるために神社へ足を運ばれることでしょう。
しかし、いざお参りするとなると神前でどのように自分の願いを伝えたらよいのか、戸惑うこともあるかと思います。
特に、普段あまり参拝に行かない方にとっては、正しい参拝の方法もぼんやりとしているかもしれません。
神様に願いを捧げるためには、きちんとした参拝の仕方や願い事の言い方を知っておくことが肝心です。
この記事では、神社での参拝方法や願い事の正しい言い方について、よくある質問にお答えしていきますので、ぜひ参考にしてください。
これから具体的な参拝の手順をご紹介していきますが、その前にまずは願い事の言い方を見ていきましょう。
神社でのお願い事の言い方
まずは、お願い事の言い方をご紹介します。
- 自分の事を伝える
- 感謝の気持ちを伝える
- 願い事を伝える
①自分のことを伝える
神様の前に立った時、まず「自分が誰なのかを伝えましょう」。
神様は日々たくさんの方のお願い事を聞き続けています。
きちんと「名前」と「住所」を伝えましょう。
これによって、どこの誰の願いかを神様に知っていただけるの、願いが叶いやすくなると言われています。
②感謝の気持ちを伝える
神様に自分の事を知って頂いた後は、神様に日頃の感謝の気持ちを伝えます。
「困った時の神頼み」ということわざがあるように、お願いには行くけど、感謝の気持ちを伝えないという方が多いのではないでしょうか?
神様に感謝の気持ちを持ちそれを伝えることは、とても大切なことです。
多くの成功者たちも、神様への感謝を忘れず、その心を大切にしています。
➂願い事を伝える
自己紹介と感謝の後には、自分の願い事を神様にお伝えします。
大切なことは、叶えて下さいと願いをするのではなく、「その願い事を自分自身で達成するという強い決意を神様に伝え」、達成できるように見守って下さいと伝えることです。
参拝の際には、神様にお伝えすることがたくさんあります。
慌てずにゆっくりと時間をかけて、神様に願いを伝えるられる日時を選んで参拝する方がよいでしょう。
神社でのお参りの仕方
続いて、参拝手順をご紹介します。
参拝は神前だけではありません。
鳥居をくぐる前から始まっています。
礼儀正しく行動することをこころがけましょう。
①衣服を整え、軽くお辞儀して鳥居をくぐる
鳥居は、神域と俗世(人間世界)を分ける境界と言われています。
鳥居の手前(左側)に立ち、衣服を整え、軽くお辞儀(約30度)をしてから鳥居をくぐります。
参道を歩くのにも作法がありますので覚えておきましょう。
参道の中央は「神様が通る道」とされていますので、参拝者は、参道の中央を避け「できれば本殿に向かって左側」をゆっくり歩いていきましょう。
なぜ左側を歩く方がいいかというと、「左上右下(さじょううげ)」という伝統礼法の考え方です。
本殿から見て、右側が上位となりますので、本殿に向かう場合は、左側(下位)を歩く方がより丁寧になります。
もちろん、神社で参道をを指定してある場合は、そちらに従うようにしましょう。
②手水舎で手と口を清める
手水舎(てみずや、ちょうずしゃ、ちょうずや)で手と口を清めます。
作法では、柄杓(ひしゃく)を持つ手が決められています。
- まず、右手で柄杓(ひしゃく)を持ち、水を汲みます。
※柄杓には、たっぷりと満杯になる程度まで水を入れてください。 - そのまま左手に水をかけて清めます。
※柄杓の水はこの後も使うため、すべてを使ってしまわないように注意しましょう。 - 次は、柄杓を左手に持ち替えます。
- 左手と同様に水を使って右手を清めます。
- 両手を清めたら柄杓を右手に持ち替えます。
- 左手に水を注ぎ、口をすすいでください。
※衛生面が気になる方は、口をすすぐ真似だけでも大丈夫です。
※柄杓に直接口を付けてはいけません。 - 使用した柄杓の柄を清めます。
両手で立てるように持ち、柄杓の中に残っていた水を持ち手部分に流します。清め終わったら柄杓を元の場所にもどします。
➂鈴を鳴らす
賽銭箱の前まで来たら一礼し、鈴を鳴らします。
※鈴がない神社もあります。
④お賽銭を入れる
賽銭箱にお賽銭を入れるときには、投げ入れるのではなく、そっと滑り込ませるように丁寧に入れましょう。
⑤二礼二拍手一礼
ここでの「礼」は、90度という、とても深いお辞儀になります。
- 姿勢を正し、90度のお辞儀を2回する
- 胸の前で両手を合わせる
- 肩幅を目安に両手を開いて2回手を打つ
- 指先を揃えて手を合わせたまま、願い事を言う
- 両手を下ろし90度のお辞儀を1回する
※お守りの購入、おみくじや御朱印は、参拝後にしましょう。
⑥鳥居をくぐって神社の外に出たあと一礼をする
鳥居をくぐった後本殿の方を向き、一礼をします。
神社にお参りする時の服装
神社へお参りする時の服装が、カジュアルになりすぎないようにしましょう。
夏だからとサングラスに短パンやサンダルなどは、参拝にはふさわしい服装とはいえません。
気を遣う目上の方を訪ねる時の服装と考えて頂ければ、1つの目安になります。
参拝や祈祷では、日常服でも許容されていますが、控えめで清潔感のあるスタイルを選ぶことが推奨されます。
男性 | 女性 | |
正式参拝 | スーツ(ネクタイ着用) | ワンピース スーツ 着物 |
祈祷 | 普段着でOK | 普段着でOK |
参拝 | 普段着でOK | 普段着でOK |
推奨される服装 | 襟付きシャツ 長ズボン 靴(サンダルはNG) | ワンピース ひざ下スカート パンツ 靴(かかとのない靴はNG) |
いつ神社にお参りするがいいの?
神社にお参りに行くのは午前中、「朝の早い時間」が良いよくいわれます。
太陽の上昇に合わせて、朝は空気が澄んでしるから、参拝の人が少ないから、考えられる理由は様々です。
逆に、神社にお参りに行くのに「夕方の時間帯」は避けた方がよいと言われることが多いです。
まとめ
この記事では、神社のお参りの仕方、願い事の言い方をご紹介しました。
- 自分の事を伝える(名前、住所)
- 神様に日ごろの感謝の気持ちを伝える
- 願い事を伝える
- 鳥居の手前で衣服を整え、お辞儀
- 手水舎で手と口を清める
- 鈴を鳴らす
- お賽銭の入れる
- 二礼に拍手一礼
- お願いを伝える
- 一礼
- お守りの購入等は、参拝後に
- 鳥居を出てからお辞儀